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本試験予想・分析情報
2000年本試験情報 国 I 2次総合試験
No.1 要約
(問1)自然科学の「真実」の意味するところを、科学を過信しすぎている者と、逆に科学を忌み嫌う者に対しても分かるように説明しなさい。
(問2)科学技術に対しては、「不完全情報」であるために、なかなか情報公開が行われない。しかし、今後は科学の生産者(技術者、企業)と科学の利用者(消費者、市民)との解釈の差異による意見の相違が出てくることとなる。そこで、あなたが従事したい仕事に即して具体例をあげ、今後の行政の役割と、今後行政がどのように判断基準をするのか、あなたの考えを書きなさい。


F君の分析
 本問は、長谷川教授の著書『科学の目 科学のこころ』を読んでおけば、対応可能な問題であった。(問1)について、前者の科学を過信しすぎている者は、オウム事件を想定(理科)、後者については科学技術の結果のみを追求する者(文科)についてか?結局、「文科と理科の2つの文化の溝」についての問題と解釈した。(問2)は、(問1)が前提であろう。行政の役割は「2つの文化の溝を埋めること」、具体例については、「遺伝子組換え食品」についての安全性について、企業側と消費者側の立場を述べ、これらについての行政としてどのように解決すべきかを述べた。
 全体的な感想としては、Wセミナーの総合記述模試が大体当たったと思われる。「科学」と「技術」が区分けされて出題されたが、実は先日の日経新聞にその考え方のヒントが残されていました。もちろん、Wゼミの掲示板を伺う前にチェックしていました(笑)。比較的早めに答案構成ができたと思います。


No.2 要約
 現在、国際化・情報化の進展で国家の作用は相対的なものになりつつある。国家と市場の関係はその一例である。行政手続法・情報公開法の制定で、行政の在り方も透明性が求められている。そのような状況のなかで、「官」が独占的に営んできた「公」の在り方は、変化を必要とされ、「官」と「民」が共同して「公」を運営することが望まれている。このような文脈で次の設問に答えること。
1.日本では、「民」の「官」に対する依存心が強い傾向にあるが、具体例を挙げ、なぜ依存心の強い傾向が発生したか、論じなさい。
2.時代の変化とともに、「官」の在り方も変わるが、これからの政府の果たすべき役割を述べ、「官」と「民」が共同で「公」に取り組むための具体的な仕組みを考えよ。その際、あなたが将来就きたい実務を想定して述べること。
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