問題
Aは、芸術的な評価を高く受けた自己の小説のなかで、Bの名前を出してはいないが、Bを知る人が読めばBであることが容易に推知される形で、Bの身体的特徴・遺伝的特徴を指摘した。そこで、Bは、Aと出版社甲を相手取って、名誉権とプライバシー権の侵害を理由に損害賠償と謝罪広告を求めて、訴えを提起した。また、小説を出版しようとしていた甲に対して差止めを求める訴えを提起した。
この場合の、憲法上の問題を述べよ。
K君の答案構成
一、名誉権・プライバシー権の憲法上の根拠
二、私人間効力(直接適用か、間接的適用か)
三、謝罪広告と思想・良心の自由との関係
四、差止め請求と検閲・事前抑制の禁止との関係
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