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今年は、人権1題・統治2題の可能性が高い。今年の予想問題は、外交官論文答練全18題とオール模試3題に尽きる。ただ、直前期なので、その後の動向を踏まえ、再説する。 まず、人権について検討する。人権享有主体性に関する問題が平成6年以降出ていない。その中でも、「外国人(特に参政権)」が一番危ない(外交官論文答練1-1参照)。平成10年から12年まで精神的自由が出ている。今年は、「経済的自由」、特に「財産権(29条)」が危ない(外交官論文答練6-1参照)。ただ、「二重の基準論」との絡みで22条が出てもおかしくはない(平成7年本試験第1問、外交官論文答練5-2参照)。試験委員対策としては、渋谷先生用に「集会の自由」(外交官論文答練5-1参照)、大石先生用に「結社の自由」(オール模試第1問)を準備しておこう。もちろん、芦部『憲法』でまとめておいても合格点はつく。 次に、統治について検討する。平成10年から12年まで、国会・内閣・裁判所からバランスよく出ているので、予想は困難である。「地方自治」に関する問題が、平成7年以降出ていないし、新地方自治法も平成12年4月から施行されているので、要注意である(外交官論文答練6-3参照)。「陪審制」も司法制度改革との関係で要注意である(外交官論文答練5-3参照)。「違憲審査制」は平成9年から出ていない。大石先生も『法学教室』(2001.6-No.249)の演習で書かれているので要注意である(外交官論文答練6-2参照)。なお、大石先生は、『法学教室』で他に「代表民主制」(2001.4-No.247)や「議院内閣制」(2001.5-No.248)について書かれている。少なくとも、芦部『憲法』で確認しておくこと。財政も平成9年から出ていない。今年は、「予算」(平成9年本試験第3問)よりは、「財政民主主義」が出る可能性が高い(『法学教室』2001.7-No.250)。 外交官論文答練とオール模試の論点の他、『法学教室』の演習の論点、『百選』『重判』『憲法の争点』にある試験委員の解説している論点もチェックしておこう。(渡辺) |
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