はじめに
第1回目では、アロマセラピー全般に関するご紹介をしましたが、今回からは、いよいよ、受験に役立つアロマセラピーを具体的にご紹介していきたいと思います。今回のテーマは「疲れに効くアロマセラピー」です。
受験生の皆さんに共通の悩みといえば、朝早くから夜遅くまで勉強を詰め込んだり、試験を控え精神的なプレッシャーを受けたりして疲れてしまうことでしょう。
「疲れ」といっても肉体的な疲労と精神的な疲労があり、また肉体的、精神的といっても様々な要因がありますが、どんな「疲れ」にも対応できる、とてもすばらしい精油をご紹介します。
疲れに効くアロマセラピー(ラベンダー)
どんな「疲れ」にも効く、万能薬ともいうべき精油はラベンダーです。精油の中では最もポピュラーで、肌に塗ることもでき(飲用は絶対にしないで下さい)、しかもあらゆる症状に対応してくれます。香りもまろやかで優しく、誰にでも好かれるでしょう。
まず、ちょっと疲れたな、と思ったら、ティッシュにラベンダーを2、3滴落として、香りをかいで下さい。すっと気分が楽になります。この方法を「吸引」といいます。
また、同じようにティッシュにラベンダーを落として部屋の隅に置くだけで、部屋全体に香りが広がり、リラックスした気持ちになれます。もっと香りを充満させたかったら、アロマランプや電気拡散器等を用いてもよいでしょう。
さらに、1日を締めくくるバスタイムに、湯船にラベンダーを6滴落とし、ゆったりとくつろいでみて下さい。ぐっすりと眠れ、翌朝にはすっきりとした目覚めを迎えられます。疲れのためにかえって興奮して眠れないときには、キャリアオイル(マカデミアナッツ油など)大さじ1杯にラベンダー6滴を加え、背中とみぞおちを軽くマッサージするとよいでしょう。このように、ラベンダーは、眼精疲労、頭痛、肩こり、不眠症、消化機能の不調、だるさ、精神的疲労といった、あらゆる「疲れ」に効きます。
頭痛に効くアロマセラピー(ペパーミント)
ラベンダー以外の精油もちょっとご紹介してみましょう。
頭痛のとき、ティッシュにペパーミントを2、3滴落として香りをかぐと、頭がとてもすっきりします。また、気分をリフレッシュしたいときにも有効で、湯船にペパーミントを4滴落として入浴すると、非常にすっきりします。ただ、ペパーミントは少し刺激が強い精油なので、目の周りにつかないよう注意して下さい。うっかり目のそばについてしまったとき、私は涙が止まりませんでした。また、ペパーミントは多量に用いてはいけませんし、妊娠中も使用してはいけません。
リラックスしたいときのアロマセラピー(ネロリ)
ペパーミントではさわやかになりすぎて、お風呂あがりに体が寒く感じてしまう方もおられるかと思います(私はペパーミントを入れすぎて、お風呂に入ってかえって寒くなってしまったことがあります)。そのような方は、ネロリを3滴落とすのがよいです。甘くて、まるで花に包まれているような香りがします。なお、ネロリはリラックスさせる力が非常に強いので、逆に集中したいときは使わないで下さい。
|