はじめに
連載第4回目です。
今回のテーマは「元気になれるアロマセラピー」です。第2回では疲れに効くアロマセラピーをご紹介しましたが、今回は心が元気になるアロマセラピーをご紹介しましょう。
勉強が思うように進まなくていらいらしてしまったり、成績が思うほど伸びずにがっかりしてしまったり、自分の進路について悩んだりと、受験生活を送っていると、ふと心が落ち込んでしまうことがあると思います。
そんな時、精油の力を借りて、自分の心を元気にすることができます。
もちろん精油が心の悩みをなくすわけではありませんが、心が元気になると、不思議と今まで悩んでいたのがうそのように楽になることがあります。
元気になれるアロマセラピー
今回は今までとはちがって、決まった処方箋をご紹介するという形ではなく、心が元気になる作用を持つ主な精油をご紹介する、という形をとりたいと思います。これからご紹介する精油の中で、「これは自分の好きな香りだ」と思えるものを使ってみて下さい。一番大切なのは、「香りを楽しむ」ことです。なお、()内は学名です。
- ゼラニウム(Pelargonium odorantissimum)
少しバラに似ている、甘い香りです。神経を強壮にし、心を高揚させる働きがあります。妊娠中の使用は避けて下さい。
- ネロリ(Citrus aurantium)
甘い、フローラルな香りです。オレンジの花から採ったものです。リラックスさせる力が強く、とても幸福な気持ちになります。
- ラベンダー(Lavandula officinalis)
ラベンダーはハーブの女王とも言われ、さわやかで甘い香りがします。体のみならず心の疲労にもよく効き、穏やかな気持ちになります。妊娠初期の使用は避けて下さい。
- ローズ(Rosa centiforia, R.demascena)
とても華やかなバラは、精油も非常に華やかで、甘い香りがします。情緒を安定させる働きがあり、また、心が明るくなります。妊娠中の使用は避けて下さい。
- ローズマリー(Rosmarinus officinalis)
ちょっとつんとするようなフレッシュな香りがします。精神的な疲労に効き、心が元気になります。刺激が強いので高血圧の人は使用を避けた方がよいです。また、妊娠中の使用も避けて下さい。
- ネロリ(Citrus aurantium)
少しバラに似ている、甘い香りです。神経を強壮にし、心を高揚させる働きがあります。妊娠中の使用は避けて下さい。
- イランイラン(Cananga odorata)
甘美でフローラルな香りがし、神経がリラックスして明るくなります。ただ、高濃度・長時間の使用や、集中したい時の使用は避けた方がよいです。
- オレンジ(Citrus vulgaris)
果物のオレンジの実から採ったもので、果実そのままの香りです。心が明るくなり、前向きな気持ちになります。
- ジャスミン(Jasminum officiale, Jasminum
grandiform)
観葉植物として有名なジャスミンの、深みのあるフローラルな香りがします。自信がなくなってしまった時に感情が穏やかになり、心が活性化します。
- グレープフルーツ(Citrus paradisi)
グレープフルーツをかじった時のような、甘酸っぱい香りがします。気分が高揚し、幸せな気持ちになることができます。
- レモン(Citrus limon)
レモンの皮から採ったもので、柑橘系のフレッシュな香りがします。心がリフレッシュします。
これらの精油を、吸入したり、アロマポットで部屋に香りを広げたり、お風呂に入れたりして香りを楽しんで下さい。お風呂に入れる時は、合計で6滴にするとよいでしょう。多すぎると逆効果です。
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