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東日本大震災からの教訓―内部被爆のことは児玉龍彦東京大学教授に聞け!― (11/09/19)

 7月27日の衆議院厚生労働委員会で国会と政府の鈍い対応を鋭く批判したあの児玉龍彦東大教授(http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo)が『文藝春秋』10月号でも「除染せよ、一刻も早く」と内部被爆の恐ろしさを力説している。

 そこでは、内部被爆によれば、低線量であっても遺伝子(DNA)が傷つくかがわかりやすく説明されている。

 児玉教授によれば、放射性物質は特定の器官に集中する(ヨウ素131は甲状腺、ストロンチウムは骨、セシウムは尿管・膀胱)ので、年間で何ミリシーベルト以下なら安全という議論(御用学者との「神学論争」)は無意味であり、また、チェルノブイリの場合のように統計学的・疫学的証明を待っていたのでは、もはや手遅れになってしまうとのこと。

 児玉教授は、日本の科学技術(潜在力はある)を駆使し、官民の協力体制(今はない)を築き、特に胎児と子どものために、「測定」と「除染」を急ぐ必要があることを強く主張している。

 医療関係者、公務員(受験生も含む)、教育関係者は必ず読み、各自何ができるか考え、行動すべきである。


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