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東日本大震災からの教訓―ストロンチウムの測定と除染を急げ!― (11/10/15)
 原発から250キロメートルも離れた横浜で、遂にストロンチウムが発見された。
 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20111013-00000051-jnn-soci

 ストロンチウムは体内に入ると、長期間、骨に留まり、内部被爆を継続し、白血病などを引き起こすらしい。

 今、一番問題となっているセシウムよりも危険らしい。

 私は以前より、なぜプルトニウムとストロンチウムのデータを政府が公表しなのか、おかしいと思っていたが、プルトニウムのようにストロンチウムも質量が重いので、あまり飛ばなかったのだろうと勘違いしていた。

 しかし、ストロンチウムはセシウムよりも質量が3割軽いらしく、セシウムのあるところには必ずストロンチウムもある(もっと飛散している可能性すらある)らしい。

 なぜストロンチウムが計測されなかったかというと、測定器が1台1000万円で、計測に2日を要するかららしい。

 しかし、コストがかかるといっても原発の爆発からもう7か月にもなる。

 また、被害は国民の過半数に及ぶ可能性すらある。

 だが、文部科学省がストロンチウムを測定したのは福島県だけらしい。

 ストロンチウムは福島を含む東北地方だけでなく関東全域にあるはずである(児玉東大教授の表現を借りれば、全体で広島原爆20個分)。

 セシウムと同様、ストロンチウムについても、学校、公園など子どもの集まる場所での測定と除染を急ぐべきである。

 また、ストロンチウムは陸だけでなく、世界有数の漁場である三陸沖を含む海にも及んでいる可能性がある。

 農林水産省もセシウムだけでなくストロンチウム、さらにはプルトニウム(原発から海は近い)の測定を行うべきである。

 風評被害を防ぐには、測定の対象(ヨウ素とセシウムだけでなくプルトニウムとストロンチウムも)、場所(県単位ではなく市町村、できれば地域単位)、回数(できれば毎日)を増やし、 正しい情報を国民に伝達する(以前、農林水産省の教え子にも指摘した)しかないだろう。


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