■2001年2月の最新本試験情報 |
暦の上では既に春となった。最近、就職活動(「就活」)が早くなったせいか、公務員を受けること自体に迷いを生じ、直接またはメールで相談に来たりする受験生も少なくない。かなり優秀で通年採用や秋採用でも充分採用されそうな人が多いのが今年の特徴である。しかし、皆、無意識に勉強から逃げている。
公務員をめざしている人は多いが、本当に必要な努力している人は意外に少ない。不祥事があろうとなかろうと、日本のため、ひいては世界のため、一企業の枠を超えて仕事をしたいという純粋な気持ちをもった人は、価値観が崩壊し、利己的な人間が増えつつある今日では貴重な存在である。「自分の力を大きな舞台で発揮し、皆のために役立ちたい!」という強い意志をもちつつ努力すれば、公務員試験に合格するぐらいの困難は乗り切れるのではないか?
合格してから、いろいろ理由をつけて酒ばかり飲んでいて、大学の後輩・友人・家族の前で傲慢になっている合格者。入省してノンキャリアの人や民間の人達にちやほやされて、最初は驚いたものの今ではすっかりそれが当たり前となって、省益と自己の保身しか考えなくなってしまったキャリア。そういう初志を忘れた人達よりも、志をもって迷いながら必死で勉強している受験生や世の中の不条理に悩みつつ志を貫いている若手キャリアの瞳は、はるかに輝いている。
受験生は、勉強だけでなく、内外の諸問題に全般的に目を配り(教養問題・総合問題対策ともなる)、将来の日本・世界のなかで自分が何ができるか、よく考え、友達と理性的に議論しよう(人事院面接・官庁訪問対策ともなる)。 |
国家 I 種本試験まで4か月を切った。受験生もあせっている人が多いが、各省庁の不祥事が続く中、採用側も優秀な人材を確保できるかどうか、心配でかなりあせっているようである。また、現与党の公務員制度に関心のある有力政治家も憂慮しているようである。
私の見たところ、不祥事にも関わらず、外務省は志望者も多く、かなり優秀な人材が集まりそうである(ただし、旧大蔵省のように数年後に不祥事の影響がじわりと出て来るかもしれない)。彼等が今年の合格最低点を引き上げそうである。一方、一部の省庁を除き説明会の集まりがかなり悪いところを見ると、東大生に国家
I 種離れが進んでいるようでもある。一応受けるにしても、昔ほど真剣にうける東大生は少なくなりそうである。この点を考慮すると、合格水準は最終的に昨年並となりそうである。
いずれにせよ、公務員になる動機がしっかりとしており、最後合格まで一定の質と量のある努力を継続した人には、勝利の女神が微笑むことと思う。 |
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説明会・プレゼンテーション・霞が関ツアー |
最近、公式・非公式に各省庁の説明会が催されている。また、外務省のプレゼンテーションも現在実施中である(2/21、3/2、3/16、3/23。要予約)。さらに、恒例の霞が関ツアーも3/7〜3/9と間近である(3/7は女性のみ)。
昨年の「官庁訪問は1次発表後」という人事院と各省の人事担当者との申し合わせは、結局反故にされてしまった。しかし、今年はかなり真剣に守ろうとしているようでもある。今のうちにいろいろな省庁の話を聞き、志望官庁を3〜4に絞り込んでおこう。 |