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■2002年2月の最新本試験情報
2/4 総合力を磨こう!
 学年末試験で疲れているのか、公務員制度改革の一環として試験制度が猫の目のように変化するせいなのか、行政改革の一環として採用数が減っているせいなのか、最近、受験生の元気がない。特に、国 I の受験生の場合、そう見える。今年からは、合格しても内定がもらえない人のほうが多くなるのでは、止むを得ないというべきか?
 ともかく合格しなければ内定も無駄になる。合格のため、一般の受験生は専門試験に特に力を入れている。しかし、忘れてならないのは、公務員試験は総合評価の試験であるということである。専門試験ができても、教養試験ができなければ、総合点が低くなるのはいうまでもないが、教養試験で足切に遭っていると思われる人も少なくない(特に目立つのは専門重視・教養軽視の人が多い外務専門職の場合である)。各種の教養答練を受けるなど教養対策は早めに実行しよう。 また、一般常識や時事問題にもっと関心を持とう。教養試験対策にもなるし、官庁訪問や人事院面接、集団討論の対策ともなる。一般常識と時事問題は公務員
試験のみならず民間の採用試験でも内定の大前提である。
 さらに、専門試験でもマイナー科目を大切にしよう。マイナー科目で稼げれば、専門試験の点数と総合点が多くなるのは言うまでもない。それよりも、この国の問題点として、法律職は経済を知らない、経済職は法律を知らない、結局、有効な政策・法律が実現・実施されないという弊害があることを最近強く認識するからだ。
 個人としても国家としても、21世紀を生き抜くため、今ここで受験生には総合力を磨いてほしい。
©2002 The Future