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※署名のない文章は渡辺一郎による。他の講師が担当した場合は署名を入れる。
■2002年4月の最新本試験情報
4/13 国家公務員採用試験の試験委員決まる
 4月1日の官報で各種国家公務員試験の試験専門委員が発表された。
 外務専門職では試験委員に変更なかった。国家 I 種では変更は少ないが、2次総合試験で新たに政策研究大学院大学の御厨貴教授が就任された。また法律職の2次専門試験の行政法では東京大学の小早川光郎教授が2年ぶりに復帰された。
 法律職の試験委員の経歴・業績・出題予想は当サイトでも一部行う予定だが、他の職種、他の試験や詳細については月刊『Civil Service』7月号(早稲田経営出版)を参照のこと。
小早川 光郎(コバヤカワ・ミツオ)
 東京大学大学院法学政治学研究科・法学部教授。専攻は行政法と地方自治法である。2年ぶりに国 I 法律職の試験委員に復帰された。
 主著は『行政法・上』(弘文堂)。『行政判例百選 I ・II』(有斐閣)の編者でもある。各種調査会・審議会の委員を務められており、そのカバーする領域は広い。
 その中でも特に関心が高いのは、情報公開と個人情報保護の分野と思われる。彼は「個人情報保護法制化専門委員会」、「情報公開審査会」の主要メンバーである。また、行政手続法、行政訴訟改革、司法制度改革にも関心が高い。
 他の分野では、行政組織、地方自治・地方分権にも関心が高いと思われる。行政組織研究会のメンバーとして『自治研究』で「中央省庁等改革関連法律の理論的検討」を連載、さらに小早川光郎・小幡純子『新しい地方政治・地方分権』(ジュリスト増刊2000年5月号)で「地方分権改革の意義と課題」という座談会の司会をしている。
 何が出題されるか予想は困難である。しかし、一昨年の本試験問題と東大の学年末試験問題の傾向からすると、事例式の問題が出題される可能性が高い。
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