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※署名のない文章は渡辺一郎による。他の講師が担当した場合は署名を入れる。
■2002年10月の最新本試験情報
10/2 年内に総合力を磨こう!
 2002年の公務員試験もほぼ終了し、合格祝賀会の季節となった。
 捲土重来を期する人は冷静に敗因を分析して、年内に具体的な対応を施しておくこと。また、2003年に初受験する人も、例えば、教養(専門・語学)が苦手な人は教養(専門・語学)模試、対話(人事院面接・官庁訪問)が苦手な人はそのための講座を年内に受けておこう。一朝一夕には実力は伸びないからである。
10/6 合格祝賀会での挨拶
 10月4日(金)、帝国ホテルの富士の間にてWセミナー(公務員・外交官)の合格祝賀会が催された。今年の参加者は400名を超えた(合格者の参加者は375名)。
 以下は、特別顧問・専任講師としてのザ・フューチャー代表渡辺一郎の挨拶(要旨)である。
 皆さん、本当にご苦労様でした。
 私事で恐縮ですが、今年は私の長女が中学受験をしました。私自身は体調を崩して、皆さんにもご迷惑をおかけしました。今年は皆さんと同じように悩み、苦しみながら勉強したという実感が強く、こうして皆さんと同席できることを例年以上にうれしく、誇りに思います。
 今日は、どうかリラックして楽しんでください。
 講義で言っていたことですが、法律を中心に勉強した人は経済、逆に経済を中心に勉強した人は法律が苦手です。日本では法律と経済がうまくリンクしていないのが弱みなのです。明日からしっかり勉強(もちろん受験勉強とは全く違う)をしてください!
 (完全)失業者は350万人を超え、家族を入れると1000万人近くの人が苦しんでいます。外交でも北朝鮮の問題をとっても一筋縄ではいきません。(皆さんに対する)期待が大きい分、失望も大きくなります。自由にものを考えられるのは来年の3月までです。(専門的知識を持って国民に貢献するのが公務員の仕事ですから)しっかり勉強してください。
 皆さんの若い力に期待します。
 ご清聴、ありがとうございました。
10/22 暴落した国家T種最終合格者の価値
 2002年の国家 I 種試験では、最終合格者のうち内定者より内定のない人のほうがはるかに多い(http://www.jinji.go.jp/saiyo/fsaiyo03.htmhttp://www.jinji.go.jp/saiyo/shiken01431.htm)。2003年はその傾向に拍車がかかる(最終合格者は内定者の3〜4倍)。
 今年の国 I 最終合格者で目立ったのは、地方上級だけでなく国家 II 種に落ちている人がかなり見られることである(もはや国 I ・国 II の区分の意味すらも疑わしくなる)。内定のない最終合格者は、司法試験・公認会計士に方向を転換する者、民間や地上・国 II 等の併願先に就職を決めた者、2003年に再受験する者など様々であるが、彼(彼女)等の苦悩は大きい。 
 最終合格者のレベルを維持し、内定のない最終合格者の精神的・経済的負担を軽減するためには、せいぜい最低2001年のように内定者の2倍の最終合格者が限度ではないか?
 内定を貰うためには、学科試験(教養・専門)の勉強だけでなく、総合力(政治・経済・社会問題に対する確かな視点、対話・討論能力、体力等)を磨く必要がある。また、民間の内定、他の公務員試験との併願等の対策も今からしっかり練っておく必要がある。
©2002 The Future