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※署名のない文章は渡辺一郎による。他の講師が担当した場合は署名を入れる。
■2003年5月の最新本試験情報
5/10 国家 I 種1次試験終わる
 5月5日(月)国家 I 種本試験が終了した。
 Wセミナー受講生の一部の統計だが、教養試験は昨年並み(1点程、下降)、専門試験は昨年より容易(法律職は3点程、経済職は10点程、上昇)となった。
 昨年の国 I では大量の最終合格者(内定者の約2.5倍)を出しており、昨年最終合格(未内定)・今年再受験組も油断と就職活動のため不振を極め、現役4年生は試験の繰上げ(準備不足)と就職活動のため点数が伸びず、受験生全体のレベルは低下している。
 にもかかわらず、平均点が上昇しているのは、容易に答えが出せる形で出題の形式が変わったり(法律職)、内容そのものが簡単になったため(経済職)、地道に勉強していた受験生が着実に点数を伸ばした結果と考えられる。
 合格最低点が気になるところであるが、2次試験委員も強化されている(特に、法律職)。ボーダー近くの人は大量の不合格者(法律職では300人超)が出る2次試験対策を1次発表前の今から怠りなく行い、逆転を狙う必要がある。
5/21 国家 I 種1次合格発表
 5月19日(月)国家 I 種公務員試験の1次合格者が発表された(http://www.jinji.go.jp/saiyo/fsaiyo03.htm)。
 全体として大幅な志願者減にもかかわらず、1次合格者は増えた。特に志願者が1000人以上も減った法律職では、逆に1次合格者が100名以上も増えた。ボーダー(55点)付近での激戦が伺える。
 しかし、1次試験では難問・奇問が少なく、地道に勉強していた人はほぼ順当に合格している。合格できなかった人は、今までの勉強の質(やり方)と量(勉強時間)に問題がなかったか検証し、今後に生かそう。
 1次合格者は6月1日(日)以降の2次試験で悔いの残らないよう、最後の追い込みに励んでほしい。
5/29 国家 I 種2次試験
 6月1日(日)から国家 I 種2次試験が始まる。
 2次試験でもボーダー付近で激戦が予想される。特に、試験委員が2名から5名に増強された法律職では、専門試験(3問必須・1問選択)の出来・不出来が最終合格の鍵を握ることになろう。なお、行政職の場合、憲法・行政法が法律職、経済原論(経済学)が経済職と試験委員を同じくすることになったので、試験問題も同一となる可能性が高い。
 総合試験の試験委員は自然科学系が藤垣裕子(ふじがき・ゆうこ)東京大学助教授、社会科学系が御厨貴(みくりや・たかし)政策研究大学院大学教授である。
 http://green.c.u-tokyo.ac.jp/~fujigaki/index.html
 http://www.grips.ac.jp/index-j.html
 総合試験の解答時間から推測すると専門試験2問分の配点があることになる。決して油断はできない。
 人事院面接の配点は人物重視の傾向からすると専門試験並みと推測される。1次でボーダー付近の人でも逆転、上位の人でも転落の可能性がある。落ち着いて面接に臨む必要がある。
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