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※署名のない文章は渡辺一郎による。他の講師が担当した場合は署名を入れる。
■2003年10月の最新本試験情報
10/3 合格祝賀会における渡辺一郎の祝辞(要旨)
※以下は10/2(木)帝国ホテルにて開催されたWセミナー/公務員の合格祝賀会における渡辺一郎の祝辞の要旨です。
 皆さん、昨年以上の激戦を勝ち抜かれて、本当にご苦労様でした。
 今年の合格者を見ていて気づいたのは、昨年までの合格者の中には合格した途端に人格が変わってしまう人がいたのですが、今年は(少なくとも私の周辺には)いないのです。いい意味で力が抜けている、自然体なのです。海外旅行や留学の経験者が多くなったせいかもしれません。(国籍・立場・職業の異なる)いろいろな人の話を聞く、現場の人の話を素直に聞く、こういったことは企画や立案にあたってとても大事なことだと思います。
 後、2点申し上げたいことがあります。
 1つはイマジネーションの問題です。仕事が忙しくなると、例えば、パレスチナ人の自爆テロでイスラエル人が何人死んだとか、また、イスラエルの報復でパレスチナ人が何人死んだとか、そういった(同じ人間として悲しむべき)ニュースに対してどんどん鈍感になってしまいます。しかし、1人の死に対して何十人もの家族や友人が悲しんでいるという事実がある。そういったことを思い浮かべるイマジネーションが必要だと思うのです。自分の仕事とは直接は関係ないかもしれません。しかし、少しは世の中を変える力にはなると思うのです。
 もう1つは食の問題です。最近、ジミー・カーター元アメリカ大統領は、国際紛争の原因の1つに食糧問題があると語っていました。また、文部科学大臣も知育・徳育・体育に加えて食育を強調していました。食事と家庭内暴力や学級崩壊の問題は(いくらか)関係があるのかもしれません。今日は帝国ホテルの選びぬかれた食材が用意されていますが、(安全性の点においては)皇室の次はライフリーの食材だと思います。私は毎週、野菜便を取っていますし、「黒糖クルミ」は(ミネラルが豊富なので)夏バテ・熱中症にいい。残業するときは胚芽米のおにぎりがお奨めです。
 いい情報を得て、いい結果を出す。皆さんはもう出しましたが、これからは食事と健康にも気をつけて、世界・日本・地域のため、少しでもいい方向に行くよう、今後もがんばってください。
 (ご清聴)ありがとうございました。
10/21 国家公務員試験の配点公表
 10月15日(水)人事院のHPで国家公務員試験の配点が公表された。
 http://www.jinji.go.jp/saiyo/haitenhiritu.htm
 注目すべきなのは、国家 I 種の1次試験において教養試験と専門試験が2対3に傾斜配点(20点と30点に換算)されている点、2次試験において総合試験・専門試験・人事院面接が1対2対2(10点・20点・20点)とされている点、1次・2次(人事院面接を除く)を通じて各試験において満点の30〜40%の範囲内で「基準点」(いわゆる足切点)が設けられておりそれに達していなければ総合点で高得点をしても合格できないこと、人事院面接ではE評価のみならずD評価も最終合格できないこと(D・E評価が足切となっている点)である。
 http://www.jinji.go.jp/saiyo/shiken01.htm#haiten
 http://www.jinji.go.jp/saiyo/kettei01.htm
 今までブラックボックスであった配点が公表されたことは実に意義深い(本HPでも再三公開を主張してきた)。しかし、人事院面接は1人15分前後(長い人でも30分)であるにもかかわらず、2次試験の40%、最終合格の20%を占める。官庁訪問があるのにこの配点比重でいいかどうか、国民の意見を反映させるため民間人を入れるべきではないかの問題は別にあるが、恣意的な運用を防ぎ、受験生(特にD・E評価の不合格者)の理解を得るためには少なくとも人事院面接の評価基準(いかなる基準で人物評価をしているのか)の公開が望まれる。
©2003 The Future