■2005年5月の最新本試験情報 |
5月1日(日)国家 I 種1次試験が終了した。
教養試験は昨年も易しかったが、今年はさらに容易な出題となった。
他方、専門試験については、行政職と経済職は昨年並みのレベルであったものの、法律職は出題形式の新傾向化が進み、さらに今まで出題の少なかった分野からの出題が増え、かなり難化傾向を示した(その結果、法律職の合格最低点は昨年より4〜5点は下がると見られる)。詳細は、 http://www.w-seminar.co.jp/koumuin/ 参照。
2次試験は5月22日(日)である。今年も1次試験から2次試験までの期間は3週間であるから、1次合格者発表のある13日(金)までの勉強が(特にボーダー付近の人には)重大なポイントとなる。
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5月13日(金)国家 I 種公務員試験の1次試験合格者が発表された。
全体として志願者が少し減少した分、1次合格者も微減している。(http://www.jinji.go.jp/saiyo/fsaiyo03.htm)
教養試験が易しかった分どこまで教養の点数を伸ばせたか、他方、専門試験ではどこまで頻出分野以外の分野を押さえていたかが合否のポイントであった。
法律職のボーダーは2003年と同じ55点であったが、2003年と違うのは傾斜配点(教養:専門=2:3)の影響もあり、教養27点・専門28点の人は合格したが、教養28点・専門27点の人は落ちている。例年以上に1点の重みを感じさせる結果となった。本年も難問・奇問が少なかったが、法改正や頻出分野以外の分野からの出題が目立った。正しい知識があれば消去法などで比較的容易に解答を絞ることができたのだが、知識が曖昧だった人や出題形式に戸惑った人は苦戦している。
合格できなかった人は、今までの勉強の質(やり方)と量(勉強時間)に問題がなかったかを検証し、今後に活かそう。
2次総合試験と専門試験は5月22日(日)である。2次も激戦(下克上)が予想される。悔いの残らないよう、最後の追い込みに励んでほしい。
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5月22日(日)から国家 I 種2次試験が始まった。
総合試験の第1問目は科学技術リテラシーの必要性と行政機関の対策の説明を求める問題(藤垣裕子東京大学助教授の出題と推測される)、第2問目は国家の意味や役割に関する国民の意識の変化とわが国の方向性・施策・制度改革に関する受験生の考えを問う問題(御厨貴東京大学教授の出題と推測される)でいずれもオーソドックスな出題であった(2006年からは理系・文系の枠にとらわれない1題のみの出題となる)。
専門試験は今年も3時間で3問解答だった(2006年からは事務系で選択科目として「公共政策」が加わり、試験時間も3.5〜4時間に延長される)。
25日(水)からは人事院面接が始まる。
人事院面接の配点は専門試験と同じ配点である(各20点)。他方、マイナス評価(D評価)や足切(E評価)もある。したがって、1次でボーダー付近の人でも逆転の可能性、他方、上位の人でも転落の危険性がある。受験生は、充分準備し、落ち着いて面接に臨む必要がある。
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