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■2006年9月の最新本試験情報
9/3 国家 I 種本試験まであと8ヶ月
 2007年の国家 I 種本試験まで8ヶ月となった。
 2006年内に4ヶ月、2007年に4ヶ月もあるが、年内は学園祭、年明け後は学年末試験があり、加えて民間の就職活動をすること(併願)も考慮すると、受験勉強に未だ着手していない人や履行遅滞・不完全履行の人もそろそろ本格的な国 I の受験勉強を開始しなければ、本試験前にマスターしなければならない知識を消化できず半ば諦める(履行不能から自己破産に陥る)可能性もある。
 受験生全体のレベルはここ数年の最終合格者倍増により落ちていた(2005年を除き、2003年・2004年に1次合格最低点が上昇していたのは問題の易化による)が、内定を獲得する上で上位合格(例えば法律職の場合50番以内)が有利であることには変わりがない(「公務員・外交官試験Q&A」質問24参照)ことが受験生に周知されたせいか、2006年の受験生のレベルは向上した(2006年に1次合格最低点が上昇したのは問題の易化にもよるが、受験生のレベルも高かった)。2次試験も重要だがまず1次を確実に突破できる実力を身につける必要がある。
 2006年は2005年までと比較して試験科目・内容について中規模の変更があった。2次試験では公法系の法律科目が難しく、他方、公共政策の問題が標準的だったこともあり、公共政策大学院在学者・出身者に有利な結果となった。学部生は公共政策を選択しなくても従来の専門科目で受験できるが、大学のゼミや講義で希望省庁に関する政策を深く学んでおくことも2次試験で専門科目が難しい場合の保険となる。
 また最終合格者倍増の影響か、ここ数年、初受験の人の健闘に比べ、再受験の人(1次不合格者、2次不合格者や最終合格・無内定者)の2回目の成績が低調であったが、2006年も再受験生の結果は一般に芳しくはなかった。特に再受験する人は初心に戻ってがんばってほしい。
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