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※署名のない文章は渡辺一郎による。他の講師が担当した場合は署名を入れる。
■2007年5月の最新本試験情報
5/1 国家 I 種1次試験終わる
 4月29日(日)国家 I 種1次試験が終了した。
 昨年に比較して志願者は激減しているものの、ロースクールや外資に志願者を奪われているといわれる法律職は微減にとどまった。http://www.jinji.go.jp/kisya/0704/isshu19.htm
 しかし、今年は民間、特に金融業界での1次試験当日の事実上の拘束が目立ち、将来に問題と課題を残した。
 2次試験は5月20日(日)で今年も1次試験から2次試験までの期間は3週間であるが、1次と2次試験の比重が昨年から5:5から5:8となり、2次試験の比重が増している。
 したがって、1次合格者発表のある11日(金)までの勉強が(特にボーダー付近の人には)重大なポイントとなる。
5/26 国家 I 種1次合格発表
 5月11日(金)国家 I 種公務員試験の1次試験合格者が発表された。
 全体として志願者が激減した(ただし法律職は3%減)が、事務系では法律職と経済職の1次合格者が増加し、昨年に比較し、やや広き門となった(http://www.jinji.go.jp/saiyo/fsaiyo03.htm
 2006年と同様に全般的に教養試験も専門試験も易しい問題が多かったが、経済学がやや難しく、法律職のボーダーは59点となった(昨年は63点)。
 合格できなかった人は、今までの勉強の質(やり方)と量(勉強時間)に問題がなかったかを検証し、今後にこの経験と教訓を活かし、がんばってほしい。
5/26 国家 I 種2次試験
 5月20日(日)から国家 I 種2次試験が始まった。
 総合試験は文系と理系の両方に配慮された問題で、国家T種の公務員を選ぶという観点からよい問題であった。
 法律職の場合、今年は昨年とは異なり、憲法、行政法、民法、国際法、公共政策の難易度が揃い、科目間の不平等は是正された観もあるが、日頃の地道な勉強を怠り、安易に山をかけた受験生には苦しい4時間であったと思われる。
 24日(木)から6月8日(金)まで2次試験で最後の人事院面接が残っている。
 人事院面接の配点は総合試験と同じ配点である(130点中20点)。他方、合格はA〜Dの4段階で、足切(E評価)もある。したがって、昨年と同様、1次でボーダー付近の人でも逆転の可能性、他方、上位の人でも転落の危険性がある。受験生は、充分準備して、コンピテンシーを基調とする人事院面接に臨む必要がある。
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