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■2007年12月の最新本試験情報
12/5 国家 I 種本試験まであと5ヶ月
 2007年も1ヶ月を切り、2008年の国家 I 種本試験(4月27日または5月4日)まで約5ヶ月となった。国 I 受験生、特に秋から受験勉強を始めた人には今が一番苦しい時期である。毎年のことだが、多くの受験生は合格者・内定者を羨望の眼差しで見ている。しかし、今年の合格者・内定者も昨年の今頃は同じように不安を抱えつつ、試験勉強等に苦しんでいたのだ。
 例年、今の時期に述べていることだが、昔読んだ本の一節に「幸運の女神は前髪しかない(後頭部は禿げている)」いうヨーロッパかどこかの言い伝えがあった。「チャンスはその時に確実に捕まえておかないと通り過ぎてからではもう遅い」という意味だったと思う。また、かつてTVで「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる氏が「日頃から地道な努力をしていないと、今がチャンスだとわからないし、仮にチャンスだとわかってもそれを掴むことができない」という趣旨のことを言っていた。至言である。
 国家 I 種は実質1〜2回の勝負だから、今(12月)が人生(特に2008年の上位合格)の最大のチャンスなのである。年明けまたは学年末試験後から勉強する人が圧倒的に多い。しかし、出遅れた人は落ちる人(バブル受験生)が大多数だし、仮になんとか合格しても内定に有利な上位合格は一部の人を除いて非常に難しい。
 合格・内定という結果だけ見ていると華やかではある。また、業務説明会等で人事担当者や内定者と親しく接触することにより、あたかも自分がもう合格して公務員になったかのような錯覚に囚われ、肝心な受験勉強を怠っている人もいる。
 しかし、日頃の地道な努力がなければ、1次合格も2次合格も内定もありえない。今が人生の最大のチャンスであることを再認識し、地道に勉強に励む必要がある。
12/30 平成20年度国家公務員採用 I 種試験日程
 平成19年12月14日、平成20年度国家公務員採用 I 種試験の日程が人事院人材局により発表された。1次試験は5月4日(日)、2次筆記試験は5月25日(日)、2次人物試験は5月29日(木)〜6月13日(金)と昨年より5日遅い日程となっている。その結果、受験戦線に出遅れた人や現在の大学3年生にはやや有利な状況となった。
 人事院は「行政の複雑化、高度化、国際化等が進む中で、公務員には高度な知識と広い視野を持つ人材が従来にも増して求められているところ。人事院としては、多様な有為の人材が多数応募されることを期待している」が、最近の民間の動向とキャリア公務員による不祥事の影響等を考慮すると、各省庁は今まで以上の努力をしないと、優位な人材の確保は難しいかもしれない。
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