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※署名のない文章は渡辺一郎による。他の講師が担当した場合は署名を入れる。
■2008年7月の最新本試験情報
7/7 平成20年度国家公務員採用 I 種試験の最終合格者発表
 6月24日(火)平成20年度国家公務員採用 I 種試験の最終合格者の発表があった。
 全体の合格者数は1545人で昨年度より36人少なかった。合格者の約5人に1人(19.23%)、特に行政・法律・経済の3職では約4人に1人(19.2%)が女性であった。
 行政・法律・経済の3職では法科大学院の合格者は23人増えて87人となったが、公共政策大学院の合格者は8人減少して46人にどどまった。3職の大学院の合格者は200人で昨年より7人増加した。
 上位校(トップ8)は 国立大学と私立大学とを問わず軒並み合格者を減らしている大学が多い。その中で早稲田大学(3位。16人増)、大阪大学(7位。9人増)が合格者を増やしたのが目立った。他方、中位校(9位〜15位)は合格者数を増やしている。
 現在は官庁訪問中だが、7月10日(木)の内定解禁日を目指して(一部の省庁を除く)、2倍強(法文系では2.5倍)の戦いが続いている。
 なお、採用予定数は以下である。(http://www.jinji.go.jp/saiyo/shiken0171100.htm
7/15 国家 I 種官庁訪問ほぼ終了
 7月10日(木)の国家 I 種の内々定解禁日に一部を除き内々定者がほぼ決まった。
 今年も、おおむね「各省庁人事担当課長会議申合せ」は守られていたようである。(http://www.jinji.go.jp/saiyo/moushiawase.htm参照)
 しかし、実質上内々定解禁日前に内々定を示唆した省庁も少なくない。逆に、前半に訪問者を切りすぎて、最後まで内々定者の確保に苦労したところもある。
 訪問者を長時間待たせた(拘束した)挙句、形式的に面接をして切るというアンフェアな対応をした省庁もある一方で、誠実な対応をした省庁もあった。来年の採用へ微妙な影響を与えるかもしれない。
 今年も最終合格者は多く、他方、採用予定数が少ない現状の下での激戦であった。今年も2次試験の配点が大きく(1次試験:2次試験=50:80)成績の大幅な変動があったが、2次試験の最終成績中位・下位者の健闘(内々定)も目立った。公務員試験の成績重視の傾向は薄まってはいるが、成績上位者の内々定率はかなり高い。
 また前年の最終合格・無内定者、既卒者、採用実績の少ない(またはなかった)大学からの内々定もあり、これらに該当する人に希望を与えた。
 なお、渡辺ゼミからの内々定者(法律職)は40名を超えた。
 内々定者は国民の期待に応えられるよう、初心を忘れず今後も誠実にがんばってほしい。
 内々定には実力以外の「運」・「縁」・「タイミング」などの不確定要素が作用する場合も多々ある。
 今年、残念ながら最終合格・内定に至らなかった人は希望を捨てず、再受験・再官庁訪問または他の職種(他の公務員・民間など)の就職活動に前向きにがんばってほしい。
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