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■2009年12月の最新本試験情報
12/7 国家 I 種本試験まであと5ヶ月
 2009年も1ヶ月を切り、2010年の国家 I 種本試験(5月2日)まで約5ヶ月となった。国 I 受験生(特に秋から受験勉強を始めた人)には、今が精神的にも肉体的にも一番苦しい時期である(中には金融危機以後の経済不況の余波を受けている受講生も少なくないと思う)。毎年のことだが、今の時期、多くの受験生は合格者・内定者を羨望の眼差しで見ている。しかし、今年の合格者・内定者も昨年の今頃は同じように不安を抱えつつ、試験勉強等に苦しんでいたのだ。
 例年、今の時期に述べていることだが、私が昔読んだ本の一節に「幸運の女神は前髪しかない(後頭部は禿げている)」いうヨーロッパかどこかの言い伝えがあった。「チャンスはその時に確実に捕まえておかないと通り過ぎてからではもう遅い」という意味だったと思う。また、かつてTVで「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる氏が「日頃から地道な努力をしていないと、今がチャンスだとわからないし、仮にチャンスだとわかってもそれを掴むことができない」という趣旨のことを言っていた。至言である。
 国家 I 種は実質1〜2回の勝負だから、今(12月)が人生(特に2010年の上位合格)の最大のチャンスなのである。年明けまたは学年末試験後から勉強する人が特に一流大学の3年生に多い。しかし、出遅れた人は落ちる人(バブル受験生)が大多数だし、仮になんとか合格しても内定に有利な上位合格は一部の優秀で幸運な人を除いて非常に難しい。
 内定者の合格・内定という結果だけ見ていると華やかではある。また、業務説明会等で人事担当者や内定者と親しく接触することにより、あたかも自分がもう合格して公務員になったかのような錯覚に囚われ、肝心な受験勉強を怠っている人もいる。
 しかし、日頃の地道な努力がなければ、1次合格も2次合格も内定もありえない。今が人生の最大のチャンスであることを再認識し、地道に勉強に励む必要がある。
 今年の受験生の特徴として、ネット受講が可能となった分、LIVEの講義に出席する人が減り、特にその傾向は11月末には顕著となった。しかし、12月に入ると2010年が見えてきたせいか、択一講座のLIVEが増加に転じた。とはいえ、「今は1次対策が精一杯で、2次対策にはとても手が回らない」せいか、論文講座のLIVE受講生は択一講座に比べるとかなり少ない。
 2次対策は1次対策にもなる(特に行政法の1次試験の事例式問題など)。1次試験(5月2日)と2次試験(5月23日)の間が3週間しかないことも考慮すると、今の時期からの1次試験対策と2次試験対策の一体化が必要となる。その意味で、今こそ、一層(特にLIVEで)がんばってほしい。
©2009 The Future