■2011年7月の最新本試験情報 |
7月7日(木)の国家 I 種の内々定解禁日に内々定者がほぼ決まった。
今年も、おおむね「各省庁人事担当課長会議申合せ」は守られていたようである。(http://www.jinji.go.jp/saiyo/moushiawase.htm参照)
しかし、昨年からの業務説明会で大体の評価が出ていた省庁では、今年も内々定解禁日前の早い段階で、事前に評価の高かった最終合格者には実質上の内々定を出した省庁が少なくない。
しかし、一般的には内々定解禁日の直前まで熾烈な戦いがあった。
今年目立ったのは、第3クール初日にどの省庁に行くべきか迷った挙句、行った省庁でその日に切られてしまったというケースである。
また、採用の基準が今一つ明確でない省庁もあった(他の省庁で評価の高い実力のある訪問者を簡単に切り、省庁の波長・雰囲気には合うものの平均的な実力の内々定者を出すにとどまったという印象の省庁が今年もあった)。
また、今年も、従来はあまり人気がなかった官庁も、目的意識を持った実力のある受験生が第1クールから集まり、激戦を極めていた。
訪問者に不誠実な対応をした省庁も若干見られたが、そこは来年の採用において微妙な影響が出てくるかもしれない。
今年も最終合格者は多く、他方、採用予定数が少ない現状の下での激戦であった。
今年も2次試験の配点が大きく(1次試験:2次試験=50:80)成績の大幅な変動があったが、全体的に2次試験の勉強が不十分だったせいか、1次試験がボーダー付近の人が2次試験で大逆転するというケースはここ1〜2年やや少なくなった印象である。
内々定においては、今年も2次試験の最終成績中位・下位者の健闘が目立った。成績上位者の内々定率はかなり高いものの、国Tにおいて成績重視の傾向は年々薄まる傾向にある(省庁によっては全くないところもある)。
前年と同様、前の年の最終合格・無内定者、既卒者、採用実績の少ない(またはなかった)大学からの内々定もあり、これらに該当する受験生に希望を与えている。
なお、渡辺ゼミからの内々定者(法律職)は28名で採用予定 数(165人)の約17%だった(7月10日判明分)。今年は内定力があるが、あと一歩の人(1次落ち・2次落ちの人も含む)が多く、来年の内定が期待される。
内々定者は国民の期待に応えられるよう、初心を忘れず今後も誠実にがんばってほしい。
内々定には実力以外の「運」・「縁」・「タイミング」などの不確定要素も作用する。
今年、残念ながら最終合格・内定に至らなかった人は希望を捨てず、再受験・再官庁訪問または他の職種(他の公務員・民間など)の就職活動に前向きにがんばってほしい。 |
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