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■2012年12月の最新本試験情報
12/7 国家総合職本試験まであと5ヶ月
 2012年も1ヶ月を切り、2013年の国家総合職本試験(4月28日と予想される)まで約5ヶ月を切った。国家総合職受験生(特に秋から受験勉強を始めた人)には、今が精神的にも肉体的にも一番苦しい時期である。毎年のことだが、今の時期、多くの受験生は内定者を羨望の眼差しで見ている。しかし、今年の内定者も昨年の今頃は同じように不安を抱えつつ、試験勉強等に苦しんでいたのだ。
 例年、今の時期に述べていることだが、私が昔読んだ本の一節に「幸運の女神は前髪しかない(後頭部は禿げている)」いうヨーロッパかどこかの言い伝えがあった。「チャンスはその時に確実に捕まえておかないと通り過ぎてからではもう遅い」という意味だったと思う。また、かつてTVで「ゲゲゲの鬼太郎」の作者で ある水木しげる氏が「日頃から地道な努力をしていないと、今がチャンスだとわからないし、仮にチャンスだとわかってもそれを掴むことができない」という趣旨のことを言っていた。至言である。
 国家総合職は実質1〜2回の勝負だから、今(12月)が人生(特に上位合格)の最大のチャンスなのである。年明けまたは学年末試験後から勉強する人が特に一流大学の3年生に多い。しかし、出遅れた人は落ちる人(バブル受験生)が大多数だし、仮になんとか合格しても内定に有利な上位合格は一部の優秀で幸運な人を除いて非常に難しい。
 内定者の最終合格・内定という結果だけ見ていると華やかではある。また、業務説明会等で人事担当者や内定者と親しく接触することにより、あたかも自分がもう合格 して公務員になったかのような錯覚に囚われ、肝心な受験勉強を怠っている人もいる。
 しかし、日頃の地道な努力がなければ、1次合格も2次合格も内定もありえない。今が人生の最大のチャンスであることを再認識し、地道に勉強に励む必要がある。
 今年の受験生の特徴としては2極化が進んでいるように思う。LIVEの講義に出席し最前線(論文対策まで進んでいる)でがんばっている人がいる一方で、仕事(社会人受験生)、研究(院生受験生)、部活・アルバイト(学部生受験生)を口実にやるべきことを先送りしている受験生も少なくない。
 1次対策は2次対策、2次対策は1次対策にもなる。今は1次試験と2次試験の間が4週間あるとはいえ、この期間だけの論文試験の対策は不充分である。今の時期か らの1次試験対策と2次試験対策の一体化が必要となる。
 今こそ、一層、特にLIVE講義でがんばってほしい。
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