2016年(平成28年)となりました。
2011年の東日本大震災からの復興も進んでは来ましたが、天皇陛下も新年の挨拶で気遣われているように、復興は未だ道半ばです。大震災は阪神淡路を含め、決して風化させてはならないし、次の大災害に対する備えも十分でなければならないと思います。
国際的にも国内的にも、問題が複雑化して、なかなか解決先が見いだせず、非常に先が読みにくい時代になりました。
自由、平等、公正、人権、法の支配、民主主義といった普遍的価値観を守ることの難しさを感じる今日この頃ですが、これからの日本の役割はどうあるべきなのか、国民一人一人が考え続けなければならない時代になったことを強く感じます。
日本の歴史・伝統・価値観の再点検・再確認も重要だと思います。
土器の芸術性からも縄文時代は単なる狩猟・採集の時代ではなかったのではないかと個人的に思っていましたが、最近の研究によって縄文時代の再評価が世界的規模で進んでいると知り、非常にうれしく思いました。
他方、陛下も繰り返し指摘されるように、戦後70年以上経過し、今一度、太平洋戦争の歴史的意味とその後の平和の歩みを再確認する必要があると思います。歴史は、正しい事実に基づき、正しく認識し、後世に正しく伝えることが重要であって、決して政治のカードであってはならないと考えます。
同時に、等身大の日本を知ってもらうため、アニメ・マンガを含め、日本の情報を世界に正確に継続的に発信する努力が今こそ重要であると思います。
2016年も日本が世界で一番輝き尊敬される国となるよう、キャリア公務員の育成と日本文化の発信に努めてまいりたいと思います。
2016年1月1日
ザ・フューチャー代表 渡辺一郎
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