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『サンデー毎日』の2000年4月16日号によると「小学生の高学年になるまでに4割が犯罪の被害に遭ったことがある」とのことである。千葉大学の中村攻(おさむ)教授が、千葉県松戸市・市川市と東京都江東区・葛飾区の小学4〜6年生約8000人を対象にした調査に基づくものである。中村教授によると、危ないのは、第一に学校・通学路、第二に公園、第三に高層住宅とのことである。
「通学路が危ない」ことは以前私も指摘した。学校と公園が危ないのは、一連の事件で読者も承知のことと思う。京都のH小学校で殺人事件を起こしたO容疑者が逃げ込んだのが高層住宅というのも示唆的である。
問題なのは、学校関係者と警察には未だ危機感が感じられず、「小学生を守る!」という意識が乏しいように思われることである。隣の小学校のチカン情報は、長男の通う幼稚園のネットワークから妻を通じて私は耳にしているが、娘の通う小学校に伝達されている様子は全くない。また、昔の情報も蓄積されている様子もまるでない。かつてチカンの出たところは「チカン(変質者)注意!」の立看板がそれを暗示するにとどまっている(これは京都の大覚寺の近くでも見た。全国的なものであろう)。学校と警察は協力してデータベース化を推進し、もっと積極的に情報を開示すべきである。 |
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