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Sさんの官庁訪問日記

6月21日(金)
【Y省(1)】8:30
 自己紹介カードを記入する。Y省は急遽訪問することにした俄か志望先だったので、満足に志望動機すら練っていなかった。訪問中に第2志望以下が繰り上がってくることも多い。初めの印象を良くしておく為にも訪問する全ての省の対策をやっておくべきだと思う。
 しばらく待機した後、原課面接へ向かう。和やかな面接。カードにそった質問が主だった。とにかくハキハキと答えるように心がけた。今日中にもう一度面接を入れてくれと言われる。
 Y省では1日をブロックごとに分けて訪問受付をしている。こうしたシステムを上手く使うことで多くの省が回れるし、それだけ自分に合う所にめぐり会うチャンスが増える。
 説明会ではなかなか省の雰囲気は分かりにくいので、自分の目で確かめに行くべきだと思う。

【Z省(1)】14:00
 Y省の2回目の待ち時間を縫って、Z省に行く。
 待合室にはほとんど人がいなかった。20日にX省に行ったという人と話したが、すでに次の予約の時間にズレがあることが判明(9時=1軍、10時=2軍)。また、20日にY省に行ったにも関わらず、25日(火)に呼ばれている人がいた。一同何だか暗い気持ちになる。
 Y省では1時間置きごとに1時間の面接をする。初めは若手の職員とあたり、3人目は人事。別室に連れて行かれ、詳しい業務内容についての説明を受ける。非常に良い感触だったので、これはキープだ!と思ってしまう。Y省の予約の時間が迫っていたので、途中で抜けさせてもらう。予約制は取っていないが、また来るよう言われる。

【Y省(2)】17:30
 Y省に戻る。ブースでの面接。やや圧迫気味に体力や志望動機などにつき突っ込まれる。
 厳しい質問を何とか乗り切った後、この省で働くやりがい、ロマン!?を語ってもらう。
 X省からやや心が傾く。受付のお兄さんが、「この後もう1人会う人もいるかも…」と口を滑らせていたが、自分は会わなかった。評価によって待遇を分けているようだ。
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