2004年度合格者体験談　M君の官庁訪問日記

第4クール（4巡目）

8:30　国土交通省
　企画官面接2回。この日は朝11階から別の部屋に移動した後、15:00から企画官面接が始まった。既に終わっている組もあるらしいが、自分は自分のペースで頑張ろうと思った。合間を縫って、27日にアドバイスをして頂いた若手の方とお会いし、相談に乗ってくれた。この日の企画官面接は1回15分程度で、主な内容は面接カードに沿って聞かれる。人によってまちまちであるが、私が聞かれたものとして、1人目の方には志望動機、民間を受験したかどうか、公務員が駄目だったらどうするか、民間との違いなど聞かれた。2人目の方はパーソナリティーを聞かれたのが中心だった。ゼミで何をやったか、そしてそこで得られたものは何か、学校の成績や課外活動について聞かれた。そのあと10時近くまで待たされて、明日また8:30に予約を入れて22:00頃終了。

第5クール（5巡目）

8:30　国土交通省
　3人目の企画官面接が10:00から始まった。今考えればこの時点でほぼ固まっていたと思う。というのは、面接で聞かれたことはあまり差し障りの無いことが多かったからだ。特に私は趣味に「折り紙」と書いていたのでそこばかり聞かれた（例えば始めたきっかけやそれをやって得たものなど）。企画官面接では特別構える必要はなく、自然体で面接に臨めば良いと思う。その後、人事の若手の方から事実上の内々定を頂き、別の部屋の人達と合流して一緒に夕食をとる。その後課長補佐面接があり、明日は打ち上げがあると伝えられる。この日は嬉しさよりもほっとした。

第6クール（6巡目）

8:30　国土交通省
　8:30集合後、15:00まで待機。その後、企画官3人と握手して正式な内々定を頂く。17:00から祝賀会があり、この日はみんなで喜びを分かち合った。

後輩へのアドバイス

官庁訪問は体力勝負だといいます。確かに、連日の早朝から深夜までの拘束時間を考えれば、体力が一番です。そのうえで、情報力も大切だと思います。今自分がどんな位置にいるのかはもちろん、自分に合った仕事は何かを知る力も必要です。その為にも多くの省庁の説明会に参加し、その省庁のやっている仕事と、そこで働く職員・内定者を見て下さい。
思い込みだけでは必ず失敗します。私が公務員試験を受験して感じた事の一つに「ブランド志向、ミーハー志向」があると思います。それは、某省庁や「五大官庁」の響きに魅せられて集まる人が多いということです。
しかし、そんな甘い考えで官庁訪問をしても相手は面接のプロであり、現役の国家公務員です、見破れないはずがありません。また、仮に内定できたとしても、働き始めると、その矛盾に気付くのではないでしょうか。
仕事・人・環境といったものを総合考量しつつ、相手のニーズと自分のニーズを合致するところが最善の選択だと思います。官庁訪問では特に、自分の人生に照らして、一番自分に合った仕事だと言える官庁を訪問すると良いと思います。私が最良の選択ができたかどうかはわかりませんが、少なくとも志望省庁や職業を決める際にはこのことを意識して頂ければと思います。