Sさんの官庁訪問日記
【X省(5)】8:30
連続訪問解禁日。
2日目組と合流。思ったより人が多く、俄かに緊張が高まる。
原課1人と会った後、グループディスカッション。原課で会った方とややかみあわない会話になっていたため、朝からテンションが下がる。待合室でそのことを話すと、皆が口々に励ましてくれるのが心からありがたい。
ディスカッションは難しいテーマだったが、先日ゼミで取り上げられたものだったので、緊張するも無難に乗り切る。やや尖った議論をする人がいて、本題から外れそうだったので、他の受験生と目配せしつつ軌道修正していった(つもり)。
その後また原課と会う。主査、係長など、若手しか出てこないのでやや不安。現に若手にばかり会った後で切られる人もいたので、これはどういうことかと思ってしまう。別室にいる友達と励ましあったり、情報交換をする。X省は1軍、2軍ではなく、何か別の基準で部屋分けをしているようだった。
そのあたりから、キーマンである課長補佐と面接する人が出てくる(判断に迷う人?)。
人が少なくなり、メンバーも顔見知り同士になってくる。「同期」といういい感じのまとまりが出来かけてきた。この人達と働きたいという気持ちが強くなり、いつ切られるか生きた心地がしない。食事も何だかおいしくなくなる。
この段階まで来てしまうと学生もドングリの背比べ状態で、どういう基準で絞っていくつもりなのかなあ、と考える。変な所でマイナスされないように、手堅い試合をしていこうと思った。
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