Y君の官庁訪問日記
1次試験当日。午前の教養が難しく、昼休みを重い気分で過ごす。午後の専門は一転して簡単で、試験終了後は「いったい合格ラインはどのくらいになるんだろう」と不安に思いながら、試験会場を後にした。夕方からはセミナーで官庁訪問情報交換会がある。試験のことはひとまず脇において、明日からの官庁訪問(業務説明会)を有利に進めるための情報を得られればとの思いで、高田馬場に向かう。
開始時刻よりも早めに到着する。開始間際になると続々と人が詰め掛け、広めの会場も満員になった。今年は官庁訪問が1次試験合格発表後からになったが、試験翌日からの業務説明は妨げないという不透明な採用活動になったので、不安に思う人が多いんだろうなあと思う。自分もそのうちの一人だったので、渡辺先生のアドバイスどおり、志望省庁に業務説明をいつから開始するかを事前に問い合わせておいた。私の志望省庁はすべて明日から業務説明をするとのことだったが、情報交換会で渡辺先生と話してわかったところではほとんどの省庁が業務説明をするようだ。業務説明とはいっても、実質的に官庁訪問になるのだろう。Z省は「月曜に必ず来てください」と前日に受験生に電話をかけたとの情報もあり、ますます身が引き締まる。
帰宅後は、以前から用意していた想定問答集や業務説明で質問したい事項を整理し、明日からの業務説明に備えた。初日はどの省庁に行くか、どんなことを聞かれるのか、いろいろな思いが頭をよぎるが、朝が早いことを考えて早めに就寝。
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