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Y君の官庁訪問日記

6月26日(月) 官庁訪問15日目
 今日は合格発表日だ。本来ならば、人事院の掲示板を見てから第1志望の省庁に直行するというのが原則だが、既に通知が届いていた私は人事院には向かわず、A省に向かう。9:00に合格発表があるので、その少し前、8:45にA省到着。いつもどおり人事へ。既に1人だけ学生がいた。私のあとからも続々と人が続く。業務説明のときよりも人が多いように思う。9:15に身上書を記入するために待合室へ。業務説明期間中とは違い、志望動機など詳細な事項を記入するようになっている。記入することは事前に用意してあるとはいえ、慎重に記入する。やはり、業務説明期間と官庁訪問期間では雰囲気が違うのだろうか。
 10:30。人事に呼ばれる。金曜日のこともあってか、面接は和やかな雰囲気で進む。人事の方によれば「これから人事の上のクラスの方に会ってもらいます」とのこと。今まで会っていた課長補佐よりも上の役職ということだろうか。ひとまず別の待合室に移ってくださいとのことだったので、いつもとは違う部屋に向かう。その部屋にも次々と何人かが入ってくる。業務説明期間中に、待合室で何度も見かけた顔ばかりだ。ただ、金曜日に夜まで一緒に残された人たちは、友人も含めて見当たらない……。私の友人をはじめ、何人かは1次落ちしてしまったと、人事の方に聞いた。いろいろ話をして仲良くなっただけに残念だった……。
 待合室で待つこと6時間。ようやく1人ずつ人事に呼ばれ始める。私は17時過ぎに呼ばれた。人事の方と雑談をしながら、「人事の上の方」との面接を待つ。17:30に案内された部屋は金曜日の小さな部屋だった。面接の相手は人事の監査官の方だった。「官庁訪問になったので、今日はいろいろ聞いてみようか」とのことだったが、面接は朝に書いた身上書に沿って進められた。志望動機などこれまで何度となく答えてきたことを繰り返す。ただし、身上書の記入事項以外にも「21世紀の日本はどうなるか」といった抽象的なことや、「昨日の選挙結果についてどう思うか」(前日に衆議院議員選挙があった)ということまで聞かれた。もちろん事前に用意はしていないことを聞かれたのだが、普段考えている事柄だったのでしっかり答えることができた。監査官との面接は10分強で終了。向かった待合室は金曜日と同じところだ。
 待合室では監査官との面接を終え、さきほどの待合室から続々と人が移動してくる。皆、聞かれたことはだいたい同じだったようだ。最後に人事の方と話があるらしく、ただひたすら待ちつづける。22:00頃から人が呼ばれ始める。22:15。自分の名前が呼ばれる。今日の面接の感想を聞かれたり、明日からの予定を話されたりと雑談のようなものだった。まだ核心に触れたことは何も言われていないのは気になるが、2次の勉強も忘れずにと言われたので、A省を信じればいいのかなぁと思う。22:30に長かった官庁訪問期間の初日を終える。明日からはどういう日々を送ることになるのだろうか……。
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