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Y君の官庁訪問日記

7月7日(金) 官庁訪問27日目
 9:00。A省到着。いつもの待合室に直接向かう。やるべきことはすべてやったのだから、あとは結果を待つのみである。朝から呼び出されたのだから、すぐに結果を伝えてもらえるのかと思って2次試験用の参考書は持ってこなかった。しかし、相変わらず午前中は何もない。参考書を借りて勉強しようとするが、結果が気になってまったく頭に入らない。時間は過ぎていき、昼食の時間になっても何も動きはない。そうなると、2次の勉強などますますやる気にならず、いつも通り雑談が始まる。官庁訪問が始まってからというもの、初日の面接と人事課長面接を除けば終始この調子である。その間、確定的なことは何も言われずに不安な日々を過ごしてきた。無駄なエネルギーを使っているように思えるが、官庁訪問とはそのようなものだと割り切るしかない。
 13:00をまわった頃、いよいよ一人ずつ呼び出しがかかる。人事課長の面接時の順番とだいたい同じようだ。私の名前が呼ばれる。向かう先は部屋を出てから告げられるという念の入れようだ。多少不安だったため、呼び出す職員の方に「皆、同じ部屋ですか?」と聞くと、「今のところ同じ部屋だよ」と言われる。ということは、いい結果が出されたということだろうか。案内された部屋は以前にも行ったことのある小さな部屋だった。部屋に入ると、人事の課長補佐と監査官に迎えられる。監査官の前の椅子に座り、いよいよ結果が伝えられる。「採用についてですが」「はい」「内々定です」「……ありがとうございます!」やった! これでようやく私の長く辛かった官庁訪問は終わりを告げられることになった。「2次試験の勉強もぬかりなくやってください」と釘をさされながらも、私の心の中は喜びで満たされていた。思い起こせば、精神的に辛いことが多く、なにかと不安に思っていた4週間だったが、結果的には第1志望のA省で内々定を頂けたのだ。
 小部屋を出て、A省の玄関でさきほどまで同じ待合室にいた人たちに会った。結果を聞くと、皆、内々定をもらったということだった。こうして私は内々定という喜ばしい結果を胸に、霞が関を後にした……。
(了)
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