■2002年6月の最新本試験情報 |
6月9日の国 I 1次試験が近づいてきた。今年は1次(内定者の4.5倍)、2次(内定者の2.5倍)ともに合格しやすくなる。他方、その分内定がもらいにくくなる。問題の持ち帰りが認められ、正解肢が翌10日に公表されるので、受験者は教養・専門の点数がすぐにわかる。その結果、1次の成績が20日からの官庁訪問の動向に大きな影響を与えることが予想される。
今までに蓄えた実力を充分に発揮し、上位合格できるよう、最後の調整に期待する。 |
6月9日(日)国家 I 種1次試験が終了した。教養試験は英語と資料解釈は難しかったものの、全体的には易しかったという感想が多かった。時事的な問題も多く、教養試験独自の対策のほか、新聞をよく読むなど日頃から時事問題に関心をもっていることが必要である。
専門試験、特に法律科目では新傾向の問題が顕著だった。例えば、9条関連の判例の年表が出たり、穴埋め問題が出たり、正しい組み合わせを選ばせたり、実に多彩な出題だった。しかし、基本書をよく読み、過去問を十分に検討していれば容易に解ける問題が少なくない(形式に惑わされてはいけない)。内容的には昨年並みのレベルである。ただし、上っ面だけの勉強をしていた人には難しく感じられ、地道に勉強をしていた人には比較的容易に解けたようだ。その意味でいい出題が多かったと評価できる。
これから受験を志す人、捲土重来を期する人は、講義には休まない、予習と復習をしっかりする、過去問は基本書や百選で必ずチェックする、といった当たり前の地道な努力を1年間続けてほしい。そうすれば必ず合格点がもらえる。しかし、決して付け焼刃的な準備では合格できない難しい試験であることを改めて銘記すべきである。
1次試験の詳細については、6月13日の分析会のほか、『Civil
Service』9月号(渡辺・杉原・鈴木による分析)を参照してほしい。
また、官庁訪問については、6月13日の情報交換会のほか、ザ・フューチャーの「官庁訪問日記」(過去3年分ある)、『Civil Service』8月号等を参照してほしい。 |
6月9日(日)の国家 I 種1次試験が終了し1週間が経過した。気になるのは合格最低点であるが、それについては13日の分析会で大体の予測をした。しかし、今年は1次合格者が内定者の約4.5倍、2次合格者が内定者の約2.5倍になるなど合格者が大幅に増えるので、予想より下がる可能性もある。また、1次の成績が悪くても人間的魅力があれば内定を出す省庁はあるし、2次で例えば法律職では300人以上の上下の変動がありうる。受験生は合格を信じて20日(木)の発表を待ちたい。 |
6月20日(木)、国家 I 種1次試験の発表があり、官庁訪問が始まった。
7月1日までは2日連続で同一省庁は回れないので、順調に行けば7月1日までは最低2つの省庁(第1志望と第2志望)を4回訪問できることになる(もちろんこの段階で選別される。次の時間指定がないのは×、遅い時間が指定されるのは△が原則である)。そして7月2日からほぼ拘束され、更なる選抜が始まる。精神的に体力的につらい日々が続く。状況判断を誤らず、柔軟に対応して、がんばってほしい。
なお、合格最低点については、Wセミナー/公務員に問い合わせれば教えてもらえる。1次試験の簡単な分析については、http://www.w-seminar.co.jp/koumuin/index.html参照。また、月刊『Civil Service』9月号には更に詳しい分析があるので、それを参照してもらいたい。 |