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※署名のない文章は渡辺一郎による。他の講師が担当した場合は署名を入れる。
■2004年10月の最新本試験情報
10/5 国家 I 種本試験まであと7ヶ月
 10月に入り2004年も3ヶ月を切った。年明け(特に学年末試験後)は皆が本格的に勉強するので、講義が増え、ゼミも始まった今の時期をどう充実させるかが上位合格の鍵となる。
 講義や渡辺ゼミの選抜試験を見る限り、受験生の2極化が進んでいる。今までの勉強が不十分な人や9月から勉強を始めた人(海外の大学を卒業した人、留学から帰って来た人、民間企業の内定を貰ったがやはり国 I を目指すことにした人など)も本格的に勉強を始めなけなければならない。
 業務説明会も本格的に始まっている。官庁訪問は2週間の短期決戦となるから、事前の説明会への出席が受験生にとっては(もちろん採用側も)重要な課題となる(Q&A37-2参照)。
10/11 合格祝賀会での渡辺一郎の挨拶(要旨)
※以下は10/8(金)帝国ホテル・富士の間にて開催されたWセミナー/公務員の合格祝賀会における渡辺一郎の挨拶の要旨です。
 皆さん合格おめでとうございます。この場でこうして幸せを皆さんと共有できることを心からうれしく思います。
 ここで改めて合格した人に言うのもどうかと思いますが、これからもマクロとミクロの勉強をしてください。マクロとミクロと言っても経済のことのことではありません。例えば、今度アメリカの大統領選挙がありますが、仮に民主党が勝ったらどうなるか(日本はどういう対応を迫られるか)、共和党が勝ったらどうなるかも考えてほしいのです。最近、私はローマ帝国(塩野七生『ローマ人の物語』参照)とアメリカの歴史に関心があるのですが、両者に共通点を感じたりもするのです。アメリカの建国の父たちもブルータスとかローマ帝国の政治家の名前を語って新聞に投稿したりしています(阿川尚之『憲法で読むアメリカ史・上』PHP出版参照)。アメリカ人の中での基本的な考えかたの違いや今後の動向を知る上で歴史の勉強が役立つと思います。また、欧米人の精神構造を理解するには聖書の知識が必要です。パレスチナ問題を理解するには旧約聖書とイスラム教の知識が必要です。社会人になる4月まで半年の余裕があるので、歴史(宗教的背景を含む)を学んでほしいと思います。また、法律を勉強した人は経済の基本、経済を勉強した人は法律の基本の勉強も必要です。
 来年の4月以降は組織中心の生活だけになってしまいます。これから海外に行く方は多いと思いますが、日本全国を回り、地方都市の駅前がどうなっているかなど日本の現場も見て来てほしいと思います。
 最後に、いい仕事をするには健康が重要です。ぜひ4月までにライフリーで(安全で健康的な)食事をしてください。
 皆さんの今後の活躍を期待しています。
 ご清聴ありがとうございました。
©2004 The Future