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国家 I 種渡辺ゼミ
平成18年合格者K君(私立大学・法学部生)
渡辺ゼミ I '期・ II 期からの上位合格・内定

はじめに

 自分は I 期の試験に落ちてしまい、 I '期から渡辺ゼミに参加することになった。周りの友人はさらりと I 期から合格し、自分の前を歩いているように感じたが、結果は変わらない。むしろ自分の方が最終的にはよい成果を得ることができた。万事塞翁が馬である。

 さて、自分は I '期、 II 期を通して最終的に外務省から内定をいただいた。ゼミに入っていなかったら自分が今おかれている立場はもっと別のものになっていたかもしれないと常々思う。渡辺ゼミを考えている後輩のためにも、このゼミの、特に I '期の有益なところを紹介してみたい。

受験まで5ヶ月の短期集中

  I '期は始まるのが I 期に比べ遅い。だから I 期に比べると後ろを走っている感じがするがそれは間違いであると感じる。 I '期が始まるころには既にレギュラーの授業をほぼ全て終えている。だからゼミの場が純粋に高度な復習のための場とすることができる。そして、限られた時間の中で、緊張感を切らさず、効率のよい勉強をすることができるので、ダラダラ勉強するよりパフォーマンスが高いのである。

勉強のペースメーカーに

 ゼミでは毎週、課題が設定され、たいていは過去問を何年分かを解いてくることになっている。課題範囲自体はそんなに広くはない。しかし、ただ問題を解くだけでは及第点に及ばない。授業では毎回先生に指名され、なぜその問題の肢が間違いなのかを突っ込まれる。だから、過去問だけではなく、必ずその周辺について、基本書・判例などで細かく予習してきていることが求められる。これが他の受験生と一線を画する勉強である。ただ問題を解いて参加する受身の姿勢だけでは合格しない。範囲は広くないが、綿密な予習と周辺に関する貪欲な復習を含めれば、それだけで一週間が終わる。ゼミの期間中はゼミの課題をやるだけで十分くらい、勉強することになる。この課題設定をペースメーカーに専門試験の勉強を進めることができたことに自分は感謝している。ただでさえ、学部試験や就職活動で忙しい時期に一定の目標が明示されていることで、勉強をさぼらず、他の出来事に煩わされることなく勉強することができたからだ。

対話形式によるプレゼン能力の向上

 ゼミで当てられたときは、だらだら答えていては厳しいご叱責をいただくことになる。質問の核を瞬時に捉え、それを如何に少ない言葉で的確に答えられるかを常に考えて望む姿勢が求められている。それにより、実際の面接(人事院面接・官庁訪問)の練習にもなるし、話す能力を向上させることができる。芯をずらしたままダラダラとしゃべって誤魔化すのでは無口に及ばない。ゼミの最中でも、常に自分が当てられたらこう答えるというシュミレーションをしておくと有効である。

優秀な仲間との出会い

 1人で勉強するには限りがある。優秀なライバルに囲まれ、切磋琢磨しあいながら共に共通の目標を目指すことは、辛い環境の中でとても励みになる。ライバルの台頭にあせることもあり、模試の結果に一喜一憂しあうこともあり、本当に1人で壁を作らなくてよかったな、ゼミに入っていてよかったなと思える。試験の前は仲間で神社にいったり、面接カードの添削をしあったり、ディスカッションの練習をしたりと、ゼミの内外で交流が深くなり、試験が終わってもずっと貴重な友人であり続けている。

終わりに 受験生へ一言

 ゼミの魅力は、高度な勉強と仲間や先生との出会い、これが自分の中で大きかったです。受験中、不安なこともたくさんあると思いますが、自分ひとりで苦労しているとは思わないことが大切です。時間の制約があるとか、必要な条件が備わっていないという事は常にあります。重要なのはそれでもなお一歩踏み出す事ではないでしょうか。簡単でよく聞く陳腐なフレーズですが、それだけに難しい。これから、色々な逆境が訪れます。周りの受験生と比べてハンデを背負うこともあるでしょう。自分だけが苦しいと思わないこと、背負った重みがそのまま自分の重みになると信じることが大切ではないでしょうか。海外経験が無かろうが、私大だろうが、模試の成績が悪かろうが、本番に弱い性格だろうが、家族に不幸があろうが、自分の選んだ道です。つまずきがあって当然の茨の道を選んで皆が歩いています。その中で自分は輝けるでしょうか。その輝きを生み出す場所はどこにあるのでしょうか。自分は苦労の中でこそ自分が磨かれると信じています。

 制約も不利な条件も、全ては自分の心次第で風景が変わりえます。弱い性格は強い信念により克服でき、コンプレックスや劣等感は成長の種となり、養分となります。貴公を襲う全ての逆境と苦境を乗り越え、受験を通し成長していく自分を信じ、最後まで挫けずに駆け抜けて頂きたい。頑張ってください。

追伸

 ゼミに入って、最終的には自分の夢をかなえることができた。もちろん自分ひとりで掴んだものではない。ゼミで共に夢を語り合い、それにむかって走った仲間、そして渡辺先生には、今一度感謝の言葉をこの場を借りて伝えたい。本当にありがとうございました。




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