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私の教育論
はじめに
 

 今、教育関係者にある種の迷いがあると私は感じる。私自身に迷いがないかと言われると否定はできないが、自分なりの信念と理想を追求してきたつもりである(『ザ・フューチャーの基本理念』参照)。

 私は、20代は小学校5年生から大学受験生に中学・高校・大学受験指導、30代は大学生・社会人に公務員試験受験指導を行ってきた。そして、40代となり、社会の中堅に位置して、上の世代と下の世代に何かを伝える必要があるのではないかと思うに至った。もう少し、年をとってからの方がよいとの意見もあった。しかし、昨今の教育の混迷、さらにはその背後にある社会の混迷の前に、「今、沈黙は許されない」との思いを強くしている。ちょうど、上の子が小学校4年生になって、胎児・乳児から社会人までの教育を語る資格があるのではないかと自分を納得させている。

 私の意見は自分の経験・体験に基づくもので、その点で限界があると思う。そこで、公務員試験合格者にも広く教育体験を語ってもらっている(『キャリア・エリートへの道』参照)。

 私たちの体験・意見が現在の教育を考える一助となれば幸いである。

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