都庁・特別区「法律事情」では、超最新判例が出題される(判例が出ない年もある)。
昨年度の都庁では、この特集で予想した通り「小選挙区比例代表並立制の合憲性」に関する判例(最大判平11.11.10)が出題された。過去の出題を見てみると、時事的な有名判例が多いが、ややマイナーなものが出ることもある。今年、出題可能性があるものを網羅的に紹介する方法もあるが、それでは、直前期で時間がない受験生にとっては、全く意味がない。
そこで、注目度が高く、「これが出たら、対策をとったか否かで差がつく」という重要判例に絞って、紹介することにしたい。あくまで「直前ヤマはり企画」なので、読者各自が自己責任で、情報を利用して頂きたい。時間が全然なくて、「判旨」を読む余裕がない、という読者は、「判例のポイント」だけでも読めば、最低限の試験対策になるので、活用して欲しい
[過去の出題内容]
東京都庁 |
特別区 |
H12 |
小選挙区比例代表並立制の合憲性(憲法14条・15条・43条・44条) |
H12 |
判例の出題なし |
H11 |
判例の出題なし |
H11 |
公職選挙法・拡大連座制の合憲性(立候補の自由) |
H10 |
家永教科書訴訟(教科書検定と検閲) |
H10 |
判例の出題なし |
H9 |
愛媛玉串訴訟(政教分離) |
H9 |
参議院一票の較差(法の下の平等) |
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【今年出題可能性のある判例】
I.参議院議員定数不均衡訴訟(最大最判平12.9.6)
→憲法2を参照
II.在監者の人権(最判平12.9.7)
→[判例のポイント]と[判旨]
III.在日韓国人の軍人軍属と憲法14条1項(最判平13.4.5))
→[判例のポイント]と[判旨]
IV.失職した地方公務員に退職手当を支給しない旨の条例の合憲性(最判平12.12.19)
→[判例のポイント]と[判旨]
V.裁判官による弁護活動(最大決平13.3.30)
→[判例のポイント]と[判旨]
(沖田)
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